交点の先で

思えば遠くに来たもんだ

思い出を抱きしめながら 僕たちは歩いてゆくよ

しょうくんもわたしもいろんな意味で歳を重ねて、わたしはあらしのことだけを考えてはいられなくなっていて。物理的に距離がうまれたら、このまま気持ち的にも離れていくのかなって、なんとなく思ってて。

そんな中で今日、大事な想い出を確かめるように再生ボタンを押したら、当時わたしが真剣に見つめていた5人が変わらずに眩しくて、泣いてしまった。

これからずっと同じ熱量で追いかけることができなくても、あの時の熱量はあの時のままで、ずっとわたしの中に残っていくんだなあ。だからこれからもずっと、おばあちゃんになってもきっと、大事な大事な人たちであり続けるんだろう。

思い出を抱きしめながら歩いていくって、きっとそういうことだ。あの時はあの時、今は今、それぞれ季節が巡っているのであって、あの時感じた思いも、今感じている思いも、消えることはきっとない。どんなに歳を重ねても、どんなにきみが太っても、目を真っ赤にして涙を堪えていたあの日の君のことを思い出すよ。それが、今の私にとっての、愛の形。